筋力のトレーニング

筋力のトレーニングとは最大筋力の増加を目的としたトレーニングです。しかし、筋肉と一口でいっても筋肉にも速筋と遅筋という二種類の筋繊維があり、そのどちらをトレーニングするかによって全くトレーニング法が異なってきます。すなわち、速筋は無酸素運動で働き遅筋は有酸素運動の時に主に働くのです。しかし、現在筋トレと一般的にいわれているのは、速筋のトレーニングのことで、ここではその速筋のトレーニングについて述べたいと思います。
最大筋力は絶対筋力(単位断面積あたりの筋力)x筋断面積で表されます。
トレーニングを始めると、最大筋力はある程度まではほぼ直線的に増加してゆきますが、開始後20日くらいまでは筋断面積の増加はみられません、此の時期での最大筋力の増加は絶対筋力の増加によっているのです。すなわち、中枢では大脳の興奮レベルが高まり、末梢では収縮に参加する筋繊維が増加するのです(通常ではその筋に収縮刺激がきた場合すべての筋繊維がその刺激に反応しているのではなく、刺激の強さに応じてある程度の数の筋繊維が反応しているのです。したがってトレーニングを始めると大脳からの収縮刺激も強くなり、反応筋繊維数も増加するのです)。さらに、40日〜60日トレーニングすると筋繊維の肥大が起こり、さらにトレーニングすると繊維数も増加してきます。
筋力トレーニングには以下の2つのトレーニング法があります。
1)静的筋力トレーニング
2)動的筋力トレーニング