「Mr.胃ぶくろ」の日常生活
ibukuro
 

「Mr.胃ぶくろ」課長は24時間不眠不休で働いています。彼の本業は、口から入ってきた食べ物を消化し、腸で吸収しやすい形に変えることなのです。部下には「塩酸君」と「ペプシン君」(蛋白分解酵素)の2人がいます。この二人は、普段非常によく仕事をするのですが、しばしば、がむしゃらに仕事をやりすぎて「Mr.胃ぶくろ」課長を悩ませるのです。すなわち、胃粘膜という仕事のための道具を、消化して壊してしまうのです(胃炎・胃潰瘍)。そして、「Mr.胃ぶくろ」課長には、もう一つの大きな悩みの種があります。それは、「大脳」部長です。「Mr.胃ぶくろ」課長は、常に粘液を分泌して、「塩酸君」と「ペプシン君」が胃粘膜を破壊するのを防いでいるのですが、「大脳」部長から送られてくる生活の不摂生、体質や環境の変化と言ったストレスによって、この粘液の分泌が乱されてしまうのです(結果として胃炎・胃潰瘍が形成される)。このように、「Mr.胃ぶくろ」課長は上司と部下の双方から悩まされながら日夜仕事を続けているのです。