健康測定

健康度測定は、従来の健康診断とは異なり、健康障害や疾病の有無を確認するだけでなく、今まで異常なしとされていた人たちも(全体の90%にあたる)個人ごとに健康のレベルを測定し、それに応じて、生活・栄養・メンタル面の指導を行っていこうというものです。 
測定項目は、以下の通りです。



<問診>
1.既往歴 2.業務歴 3.家族歴 4.自覚症状 5.その他

<診察>
1.診察所見
<医学的検査>
【形態】
1.身長 2.体重 3.皮下脂肪厚(上腕伸展部、肩胛骨         下端部)

【循環機能】
1.血圧 2.心拍数 3.安静時心電図 4.運動負荷試験
      
【血液】
1.ヘモグロビン 2.赤血球数 3.総コレステロール 4.HD      Lコレステロール 5.トリグリセライド(空腹時) 6.血糖(空腹時)
又はグリコヘモグロビンA1c 7.尿酸 8.クレアチニン又はBUN 9.GOT 10.GPT 11.γーGTP

【呼吸機能】
1.%肺活量 2.1秒率

【尿】
1.糖 2.蛋白

【その他】
1.胸部レントゲン

<生活状況調査>
1.仕事の内容 2.通勤方法 3.生活リズム 4.趣味・し好 5.運動習慣 6.食生活 7.メンタルヘルス 8.口腔保健 9.その他

<運動機能検査>
1.筋力 2.筋持久力 3.柔軟性 4.敏捷性 5.平衡性 6.全身持久力
 



赤文字は、定期健康診断項目にないもの。

健康測定後の事後措置(健康指導)

1.運動指導
健康測定の結果に基づいて、労働者のひとりひとりに対して実行可能な運動プログラム(運動処方)が指導されます。特に、肥満・高脂血症・糖尿病及びその予備軍の人たちにとっては、最も重要な事後措置となります。

2.メンタルヘルスケア
メンタルヘルスケアが必要(不定な、めまい感・頭重感・頭痛・肩こり・腰痛・手足のしびれ・腹痛・食欲不振・睡眠障害などの症状を訴えるものも含まれる)と判断されたものに対しては、心理指導員によるカウンセリングが行われます。

3.栄養指導
肥満・高脂血症・糖尿病などが指摘されたものに対しては、上記運動処方にあわせて、栄養士による食生活に対する指導が行われます。

4.保健指導
保健婦により、睡眠、喫煙、飲酒などに関しての生活指導が行われます。