「Mr.胃ぶくろ」の健康診断

日頃から、「大脳」部長と「塩酸君」や「ペプシン君」たち部下との間の、板挟みになり、居候の「ピロリ君」に痛めつけられ続けている「Mr.胃ぶくろ」課長は、この際健康診断を受けたいと考えました。しかし、そこで幾つかの疑問がわいてきました。
すなわち、
1)いつ、どの様な時に検査を受ければよいのか?
2)どの様な間隔で検査を受ければよいのか?
3)どの様な検査を受ければよいのか?
と言うことです。

ikikipyrori
そこで、「Mr.胃ぶくろ」課長は、井石先生に聞いてみました。

<井石先生の回答>
1)みぞおちの痛み、胸焼け、吐き気、嘔吐、食欲不振などの症状があるときは、直ちに胃腸科などの専門医を受診し診察と検査を受けましょう。40歳を過ぎれば、胃癌の早期発見のために、症状が無くても定期的に検査を受ける必要があります。

2)検査は最低1年に1回は受ける必要があります。

3)検査の方法ですが、理想的には胃X線検査と、胃内視鏡検査(胃カメラ)の両方を受けることが望ましいとされています。というのは、どちらの検査にも一長一短があり、両者を受ければ、お互いの欠点を補完しあうことが出来るからなのです。しかし、最近の動向としてはどちらか一方だけを受ける場合には、内視鏡検査のみを受けることが多くなっている傾向です。すなわち、内視鏡検査では、形態的診断に加えて組織検査という質的診断も併せて行えることがその理由となっているようです。

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